一歳児甲状腺の内部被ばく等価線量2011/05/14 17:18

一歳児甲状腺の内部被ばく等価線量
文部科学省発表の、一歳児甲状腺の内部被ばく等価線量の図(3月12日6時から4月24日午前0時までの積算線量)です。
http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/0312-0424_in.pdf
説明には、
  ”空気中のヨウ素131を呼吸によって取り込むことによる1歳児
   の甲状腺の内部被ばくについての積算線量(等価線量)は、
   SPEEDIによる空気中のヨウ素131濃度分布の試算結果に
   基づいています。この試算は、1歳児が1日あたり24時間屋
   外にいるというきびしい仮定の下に行ったものですが、幼児
   の内部被ばくを予防するという観点から3月23日に第1回の公表
   を行いました。”
http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/index.html
という説明がありました。

私は特に放射線に対する知識が豊富ではありませんので、
この値をどう評価すればいいのかわかりませんが。
値が大きすぎますよね。

中心部の原発付近は10000ミリシーベルト。
一番外側の川俣町などでも100ミリシーベルト。
1日あたり24時間屋外にいると仮定しての値だそうですが、
室内は外の60%だとしても、60ミリシーベルトになって
1年間の許容線量をはるかに超えています。
この値をどう理解したらいいのかどなたか教えてください。

ちなみに私の手持ちのデーターによると、
福島市は浪江町の約1/12の線量(3月21日~3月27日)が記録されていましたので、福島市でも 
500÷12=41.7ミリシーベルトになりました。

コメント

_ Yuh_Fazioli ― 2011/05/27 10:21

こんにちは。
甲状腺等価線量というのは、甲状腺が受ける放射線のエネルギー量を1kgあたりに直した値です。
ヨウ素131は体内に吸収されるとほとんどが甲状腺に吸収され、甲状腺ホルモン(チロキシン)の材料になります。
普通、全身が受けた放射線のエネルギー量を体重で割ったもので放射線量を考え、それを(全身の)実効線量と呼んでいます。
全身の実効線量=(各臓器の等価線量×各臓器ごとの組織荷重係数)を各臓器ごとに計算して全て足したものになります。

甲状腺の場合組織荷重係数は0.05とされていますし、ヨウ素131は全身に入っても甲状腺だけに集まりますので次の式で表すことになります。

全身の実効線量=甲状腺等価線量×0.05

ですので、甲状腺等価線量が100mSvであれば、全身の実効線量は5mSvと計算できます。

100mSv以内の範囲は、24時間屋外に立っていて呼吸によってヨウ素131が出す放射線で実効線量で5mSv以内の影響をうけるということを示しています。

放射性セシウムなども5mSvを緊急時の基準として飲料水や食品の暫定規制値を求めています。

これらは内部被曝だけですので、実際には外部被曝の影響も加味する必要があります。
今はすでに呼吸による内部被曝の影響はかなり少ないはずで、食品と外部被曝を考える必要があります。
子供は放射線の影響が大きいので、放射線量の大きい地域からは離れた方がいいのは確かです。

_ (未記入) ― 2011/06/01 11:18

Yuh Fazioli さん説明ありがとうございました。
でも、正直あまりはっきりわかりませんでした。
結局、最後に書かれている、
”子供は放射線の影響が大きいので、
放射線量の大きい地域からは離れた方がいいのは確かです。”
があの等価線量の図からの結論と考えていいんでしょうか?

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_ プラダ バッグ - 2013/07/10 06:12

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